ウクライナ戦時国債を買ってみた(その4)

 ウクライナ戦時国債を買ってみた(その4)

 

※注意!ウクライナ戦時国債には元本割れのリスク、フリヴニャ・ドル・ユーロの為替リスクがあります。口座の申込・送金・投資は自己責任で行ってください※

※筆者はウクライナ戦時国債を購入しましたが、償還後に日本の口座に送金できるかは確認していません。多額の送金手数料がかかる、または送金できない可能性があります※

 

 送金ができたらICUの口座に反映されたか確認します。

 左のタブから"Assets"を選ぶと"Cash"の欄の"Balance"に残高が出てきます。画像はすでに戦時国債を購入した後なので国債も表示されています。"Cash flow"のタブにも入金の履歴が出てきます。

 

 戦時国債を買うために"UAH Bonds"タブに移ります。ドル・ユーロ建て国債の場合はUSD/EUR bondsタブを選びます。なお、ウクライナ時間の平日日中でないと取引はできません。期日間近から2年物まであり、実質的な利率は15-17%です。

 

 ウクライナ軍のマークがついているのが戦時国債です。買いたいものをクリックすると詳細が表示されるので、購入する単位数を記入し"I know market price"にチェックを入れて"Buy"をクリックします。

 

 SMSかメールに2段階認証のコードが送られてくるので入力して"Confirm"をクリックすると購入完了です。

 

(おわり)

ウクライナ戦時国債を買ってみた(その3)

 ウクライナ戦時国債を買ってみた(その3)

 

※注意!ウクライナ戦時国債には元本割れのリスク、フリヴニャ・ドル・ユーロの為替リスクがあります。口座の申込・送金・投資は自己責任で行ってください※

※筆者はウクライナ戦時国債を購入しましたが、償還後に日本の口座に送金できるかは確認していません。多額の送金手数料がかかる、または送金できない可能性があります※

 

 戦時国債を買うために作った口座に送金しなければなりませんが、ご存じの方も多いように海外送金は厄介です。なにせ送金元の日本の銀行に2000円以上手数料を取られるうえ、中継銀行(コルレス銀行)の手数料は送ってみないとわかりません。100万円くらい寄付のつもりで送金できる方はいいですが、私はそんなにお金がないので1万円送金して半分手数料に取られるくらいなら最初からウクライナ大使館に寄付として振り込む方がマシでしょう。

 そこでWise (旧TransferWise)を使って送金できるかICUに問い合わせたところ、もちろん!とのことだったのでこちらを使うことにしました。結論から言えば1-4%ほどの手数料で送金できました。

https://wise.com/

 

 さて、 送金先の口座番号ですがICUのマイページにあります。

  "Assets">"Deposit funds">"Deposit funds in USD"をクリックすると送金に必要な情報が開きます。


 "Beneficiary Bank name"以下、特に一番下の"Bank Account IBAN of beneficiary"と"Details of payment"が重要になります。
 

 まずWiseのアカウントを作り、マイページを開いて「送金する」をクリックします。

 

 「受取人を追加する」をクリック

 

 

 ドルまたはユーロを選びます。どちらで送金してもICUフリヴニャに自動的に両替するので、手数料が安い方でいいでしょう。受取人は「法人・団体」を選びます。

 

 "SWIFT"タブを選びBeneficiaryの名前・IBAN・SWIFT・住所をコピペします。

 

 

 金額を入力すると手数料が表示されます。

 

 取引の目的を選択します。

 

 送金内容を確認します。ここでページの一番下の備考欄にICUのマイページの"Details of payment"の内容をコピペします。


  諸々の注意事項が出てきます。

 

 振込方法を選んで送金すると終了です。3営業日ほどでICUの口座に反映されます。

(その4につづく)

ウクライナ戦時国債を買ってみた(その2)

 

ウクライナ戦時国債を買ってみた(その2)

 

※注意!ウクライナ戦時国債には元本割れのリスク、フリヴニャ・ドル・ユーロの為替リスクがあります。口座の申込・送金・投資は自己責任で行ってください※

※筆者はウクライナ戦時国債を購入しましたが、償還後に日本の口座に送金できるかは確認していません。多額の送金手数料がかかる、または送金できない可能性があります※

 

 申し込んで2週間ほどで申し込みの際記入し損ねたマイナンバーと口座の情報を問い合わせるメールが来ました。マイナンバーは正しく申し込めば聞かれないはずなので割愛します。

 “The full name of the bank, IBAN number, swift|bic code, the currency in which your account is opened”について聞かれたので、下のように返信しました。

 

Hello ○○, 

 

The full name of the bank: (申し込んだ際記入した銀行の英語での名前)

IBAN number: There is no IBAN number; it is not used in Japan.

swift|bic code: (申し込んだ際記入した銀行のSWIFTコード)

The currency in which your account is opened: USD and EUR.

 

Thank you,

 

(署名)

 

 その後数日で、書類をオンラインで確認するよう依頼するメールが来ました。

 

 https://onbording.online.icu/ien/login/にアクセスします。

 PDFをダウンロードして確認し、すべてのボックスにチェックしたら”Sign documents”をクリックします。

 

 クリックしたところお待ちくださいの画面で止まってしまいました。

 

 仕方がないので寝て起きたらOSの更新のために再起動がかかってブラウザが閉じてしまいました。結果から言えばこれでOKで、1週間ほどで口座ができたと知らせるメールが届きました。メールが来たらtrade.online.icuからログインできます。

 (その3につづく)

ウクライナ戦時国債を買ってみた(その1)

 ウクライナ戦時国債を買ってみた(その1)

 

※注意!ウクライナ戦時国債には元本割れのリスク、フリヴニャ・ドル・ユーロの為替リスクがあります。口座の申込・送金・投資は自己責任で行ってください※

※筆者はウクライナ戦時国債を購入しましたが、償還後に日本の口座に送金できるかは確認していません。多額の送金手数料がかかる、または送金できない可能性があります※

 

 さて、ウクライナ政府が国債を直接オンラインで売っているわけではないので、仲介してくれる銀行や証券会社に口座を開かないといけません。

 

 ウクライナ戦時国債の案内:https://vnesok.nssmc.gov.ua/en/

 

 リンク先のページの下の方にリストがあります。証券会社により買う時の最低金額が違いますが、最安で1000フリヴニャ (4000円くらい)からです。

 私は英語ページが一番おしゃれなICUを選ぶことにしました。

 https://online.icu/en/investments/#step1

 上のリンクから口座を開くための手続きができます。

 

 ウクライナに住んでいない人は”Non-resident of Ukraine”の下の”Registration”をクリック

 

 登録するための電話番号とメールアドレスを入力します。2段階認証に使うためSMSが受け取れる電話番号が必要です。例えば電話番号が090-1234-5678なら819012345678と入力します。入力したら”Registration”をクリック。

 

 メールで届いた認証コードを入力して”Confirm”をクリック。

 

 SMSに届いた認証コードを入力して”Confirm”をクリック。

 

 登録したいパスワードを入力しアンケートに答えて”Register”をクリック。

 

 英語で欄を埋めてねというメッセージが出るので”Confirm”をクリック。

 

 名前、生年月日、生まれた都市名を入力します。ミドルネームは何も入れなくていいです。”I have my country TIN”のボックスにチェックを入れマイナンバーとマイナンバーカード(の多分裏面)の写真をアップロードします。私はここにチェックを入れずに進んでしまったためあとでメールでマイナンバーを聞かれました。


 パスポートの情報を入力します。Document typeでPassport of a citizen for going abroadを選び、Series (パスポートの型のこと?)、パスポート番号、発行日と有効期限、発行者(Ministry of Foreign Affairs of Japan)を入力し、パスポートの写真とパスポートを持った自撮りをアップロードします。すべて入れたら”Continue”をクリック。


 住所を入力します。登録上の住所と住んでいる住所が同じなら上の欄を埋めた後”Current address matches the address of registration”のボックスをチェックして”Continue”をクリック。

 

 取引に使う日本の銀行口座と扱う通貨を入力します。”Account Currency”はドルかユーロを選び、”IBAN/Client account number”に口座番号を書き、銀行名とキャッシュカードの番号を入力し、口座番号がわかる通帳の写真かネットバンキングのスクリーンショットをアップロードします。”SWIFT/BIC code”は空欄です。すべて入力したら”Continue”をクリック。


 アメリカ関係の質問をされます。上から「アメリカ市民か?」「アメリカ永住権(グリーンカードなど)を持っているか?」「アメリカ生まれか?」「アメリカに住居か連絡できる住所があるか?」「投資か貯蓄のためのアメリカの口座への口座振替があるか?」。答えて”Continue”をクリック。

 

 取引の目的と様態(一回限りか永続的か)を聞かれます。普通はデフォルトのままで問題ないと思います。”Sign and confirm you have filled the questionnaire personally”をクリックして手続きは終了です。

 

 手続きが終了したというメールが届くまでしばらくかかります。筆者の場合2週間ほどでした。

(その2につづく)

ウクライナ戦時国債を買ってみた(プロローグ)

 ウクライナ戦時国債を買ってみた(プロローグ)

 

※注意!ウクライナ戦時国債には元本割れのリスク、フリヴニャ・ドル・ユーロの為替リスクがあります。口座の申込・送金・投資は自己責任で行ってください※

※筆者はウクライナ戦時国債を購入しましたが、償還後に日本の口座に送金できるかは確認していません。多額の送金手数料がかかる、または送金できない可能性があります※

 

 ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナ。2023年12月、ウクライナが個人でも買える戦時国債を発行するというニュースがありました。

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraine-issues-war-bonds-worth-20-7-billion-hryvnias-available-to-foreigners-to-purchase/

https://note.com/nikolai716/n/n8c4a7abc4167

 ウクライナを応援したい、戦時国債を買ってみたいという動機でウクライナ戦時国債を買った記録です。

 

必要なもの

・パスポート

マイナンバーカード

スマホ

・ドルまたはユーロの外貨預金口座

(その1につづく)