電気自動車(EV)はCO2削減に有効なのでしょうか?
全電源平均のCO2排出量とEVの電費から計算すると確かにEVはCO2排出が少ないです。一方でマージナル電源 (EVのために発電量が増え、増加分は火力発電で作られる) を考えると純エンジン車とCO2排出量は変わらない、という反対意見もあります。そこで現在販売されているクルマの燃費・電費から実際どうなのか検討してみます。
グラフに純エンジン車 (ICE)、ハイブリッド車 (HEV)、EVのCO2排出量の分布を示しました。現在の軽~Dセグ車の燃費・電費を基にしています。
マージナル電源のCO2排出量はいい資料が見つからなかったのですが、天然ガス火力と石炭火力の間をとって750 g/kWhとしています。
CO2排出量はHEV<EV<ICE車の順になっていることがわかります。
それでは、HEVがCO2排出量が最も少ないと結論していいのでしょうか?
(その2につづく)